キャビテーション~家庭用と業務用の違い
エステで受けられるボディメイク施術・キャビテーションは、定期的な施術によって部分痩せが可能となります。
1回の施術で済むわけではなく、定期的にエステに通わなくてはいけないため、頻繁に通えないという方にはデメリットを感じてしまうかもしれません。
そんな方でも簡単に自宅で施術できるのが、家庭用のキャビテーション機器です。
家庭用とエステサロンで用いられている業務用では、同じような効果を得られるのでしょうか?
今回はキャビテーションの家庭用機器と業務用機器の違いについてご紹介していきます。
キャビテーションに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
キャビテーションとは?
空洞化現象という意味を持つキャビテーションとは、液体にかかってくる圧力により気泡を消滅。
その時に生じる衝撃を利用して、周辺の脂肪を破壊していくことがキャビテーションの原理となります。
ここで液体となるものは体液であり、圧力とは超音波の振動を意味しています。
つまり、キャビテーションは超音波の原理を使用していることから、超音波によって生じる振動や衝撃で脂肪細胞の破壊が可能となると考えられます。
本来脂肪は15℃前後では固まったままですが、体温に近い温度になると液状に変わっていきます。
そこに超音波の原理を使ったキャビテーションを照射することで、細かい振動が加わって液体が沸騰したような状態に。
固まったままの脂肪では、マッサージなど外部から力を加えても固まったままで流れていきませんが、超音波の原理を使って沸騰したような状態になれば、血液やリンパの流れに乗って脂肪が排出されやすくなるため、部分痩せの効果が期待できるのです。
固まったままの部分は運動や食事制限だけでは温まらないため、頑張っても効果を感じにくいという点がありますが、ここにキャビテーションを代謝が上がったところに直接照射していけば、効果を実感しやすくなるでしょう。
キャビテーションの効果を高めるには?
メスを使わなくても脂肪を減らすことができるキャビテーションは、その効果を最大限に引き出すために気を付けたい点がいくつかあります。
キャビテーションの効果をより感じたい方は、これらのことに気を付けてみましょう。
・体を温める
・セルフマッサージ
・有酸素運動
・筋トレ
・食事制限
まずキャビテーションを行う前に、体をしっかりと温めておきましょう。
先程ご紹介したように、脂肪は15℃程度の温度では固まった状態であり、温度が高くなっていくと溶けやすい状態になります。
脂肪が溶けやすい状態を作ってからキャビテーションを行うと、さらに効果アップにつながるでしょう。
体を温める際におすすめの運動は、サウナや入浴、岩盤浴、ウォーキング。
体の芯まで温まった状態で行えば、その効果も得やすいでしょう。
また、マッサージはキャビテーション後に必ず行いましょう。
キャビテーションで脂肪が溶け出した状態であっても、その脂肪がリンパの流れに沿って流れていかなければ、また同じ場所で脂肪が固まってしまいます。
キャビテーションの効果を実感ていただくためには、マッサージで脂肪を肝臓に流し、体外への排出を促す必要があります。
有酸素運動や筋トレに関しても、キャビテーション後に行うのがベスト。
施術後は代謝が高まっている状態なので、有酸素運動や筋トレによってカロリー消費や筋肉量の増加が期待できます。
軽いジョギングや筋トレ程度でも脂肪燃焼効果が高くなるので、意識して行ってみると良いでしょう。
また、食事制限もキャビテーションと大きく関わってきます。
代謝を上げて脂肪燃焼効果を促すキャビテーションでは、施術前の食事は控え、施術後は2時間以上時間を空けてから摂取するようにしましょう。
施術直前の食事は胃を圧迫して負担がかかりやすくなるので、施術から2時間前には済ませておくのが理想的です。
血糖値が上がるという点でも体脂肪がうまく排出できない可能性があるため、この時間が望ましいとされています。
施術後は体脂肪の急激な減少が起こり、脳が脂肪を体内に溜めこもうとしているため、施術後2時間は食事を控え、その当日は肉類や脂っこいものは避けるようにしましょう。
水を多めに飲むと、早く脂肪が排出されるのでおすすめです。
家庭用と業務用の違いは?
キャビテーションの仕組みは理解できたと思いますが、この効果が家庭用でも業務用でも同じくらい得られるのでしょうか?
そこで家庭用と業務用の違いやメリットやデメリットをまとめてみました。
家庭用キャビテーション
家庭用キャビテーションは、コンパクト設計で誰でも手軽にできるのがポイントです。
価格も手頃なので購入しやすくなります。
メリット
・コストを抑えられる
・誰でも使用できる
・お風呂でも使用可能
・ライフスタイルに合わせて使える
デメリット
・ボディメイク効果が低い
・長期的な継続が必要
・やりにくい部分がある
・セルフケアが重要
まず家庭用のメリットとして、コストを抑えられるという点があります。
エステに通うには最低5回は通う必要があると言われていますが、家庭用のキャビテーションであれば、何度もエステに通う必要がなく、自宅で好きな時間に使用できるので時間の節約も可能です。
また、特別な資格がなくても施術できる点は魅力的だと言えるでしょう。
お風呂でのキャビテーションは効果アップが期待できるため、お風呂場でも使用できる防水タイプであれば入浴しながらキャビテーションの効果を上げられます。
自分のライフスタイルに合わせた使い方で、時間を有効活用できる点もメリットです。
その一方で、デメリットとしてはボディメイク効果が低い点が挙げられます。
家庭用のキャビテーションは業務用に比べて超音波の周波数が低めに設定されています。
キャビテーションの数値は3000KHzでは表皮のみ、1000KHzでは浅い脂肪層の表面部分、40KHzで深い脂肪層の半分、25KHzで筋肉層に近い部分まで脂肪を溶かすパワーがあります。
家庭用のキャビテーションではこの周波数が330KHz~1000KHzが一般的となっているため、ボディメイク効果も低くなってしまうのです。
1回における効果が低い分、長期的な使用が望ましくなります。
同時にしっかりとマッサージをしなければ脂肪の排出も促せなく、効果が実感しにくいでしょう。
また、太ももの裏側や背中、お尻などの後ろ側は自分でマッサージしにくいため、セルフケアが行いにくいというデメリットもあります。
これらを全て自分で行わなければならないため、面倒に感じる方は家庭用キャビテーションに向いていない可能性が高いです。
業務用キャビテーション
本格的な効果を実感できるのが、業務用のキャビテーションです。
1回でもボディメイク効果やむくみの軽減が分かります。
メリット
・高い周波数
・効果が実感しやすい
・短時間の施術が可能
・安定したパワー
・サロンならお任せできる
デメリット
・サイズが大きい
・価格が高い
・使用方法が難しい
業務用のキャビテーションのメリットは、何よりも高い周波数によってその効果が得やすくなっている部分でしょう。
家庭用のキャビテーションに比べて業務用のキャビテーションの周波数は25KHzとなり、この周波数であれば筋肉層に近い部分の脂肪にまでアプローチできる数値となります。
そのため、1回の施術であっても効果を実感しやすくなります。
また、施術時間も20分程度で済むため、少しの時間の積み重ねで効果を感じやすくなるでしょう。
安定したパワーによって、力を発揮できるのも業務用の特徴であり、この施術をエステで受ける場合は、ハンドマッサージなどのケアによって、さらにその効果が実感しやすくなります。
デメリットとしては、マシンのサイズが大きいことが挙げられます。
家庭用はコンパクトなキャビテーションが多いのに対し、業務用のキャビテーションはサイズが大きく、とてもコンパクトとは言い難い部分があるでしょう。
また、価格も家庭用の数百倍にもなるため、簡単に購入できる商品ではありません。
専門的な機能を搭載しているキャビテーション機器もあるため、使用方法もボタン1つでできるものは少なく、難しいものがほとんどです。
そのため、エステで専門的な施術として受けるならその分効果も実感しやすくなりますが、自分で機器を操作する場合は操作方法を学んでからの方が良いでしょう。
「切らない脂肪吸引」と呼ばれるキャビテーションは以上のような効果があり、ポイントを抑えるとそれ以上の効果が期待できます。
キャビテーションの効果を手軽に感じたいなら家庭用、本格的に短時間で効果を発揮したいなら業務用を使用しているエステという感じで使い分けてみると良いでしょう。
自分で見えない部分の施術はプロにお任せすると、ケアの時間も短縮できます。
家庭用と業務用のキャビテーションの特徴を知っておくと、どちらが向いているのかも分かりやすいでしょう。